シャフトスペック
フレックス
フレックスとはシャフトの硬さを表すものです。柔らかいものから順に、L、A、R、S、Xと表記されます。ヘッドスピードが速い方は硬め、遅い方は柔らかめが適してます。同じフレックスでもメーカーやモデルによってシャフトの硬さが異なりますのでご注意ください。
キックポイント
キックポイントとはシャフトが一番しなるポイントを指します。ヘッド側がしなるタイプを先調子、グリップ側がしなるタイプは元調子と呼ばれます。
先調子は高弾道になりやすく、元調子は低弾道になりやすいです。キックポイントの特性を把握しながら試打して選択するのが良いでしょう。
トルク
トルクとはシャフトのねじれ具合を数値化したものです。シャフトの先端と手元を固定し、一定の力を回転方向に加えたときのねじれた角度がトルクとして表記されます。トルクが低い程ブレは少なくなりますが、ヘッドスピードが遅い方には硬く感じ、タイミングが取りにくくなります。フレックス選びの際に参考になります。
重量
基本的にはクラブの総重量はシャフト重量で決まります。シャフトが軽いとヘッドスピードは上がりますが、スイング軌道が不安定になりやすいです。シャフトが重いと方向性は安定しますが、ヘッドスピードが落ちます。
気持ちよく振れる範囲で重量選択することが重要なポイントです。
長さ
クラブの長さに対するシャフトの長さはメーカーやモデルによって様々です。同じ45.0インチのクラブでもシャフト長さは44.0インチもあれば43.5インチもあります。
基本的には長くすると飛距離は伸びますが、バランスが重くなりミート率が下がり方向性も悪くなります。
バランス
バランス(スイングウェイト)とは、ゴルフクラブのヘッドの利き具合を示す数値です。
バランスが重いゴルフクラブほどヘッドの重さを感じやすく、バランスが軽いゴルフクラブほどヘッドの重さを感じにくいです。
バランス数値はヘッド側が軽い方からA、B、C、D、Eの5段階に大別されます。さらに、軽い方から0~9の10段階に分けられ、A0、A1、A2・・・E7、E8、E9のように表現されます。
D0~D2が一般的に振りやすいバランスと言われております。まずはリシャフトに必要なものから購入されることをおすすめいたします。シャフトにより、必要なものは変わっていきますので、以下を参考にしてお買い求めください。
バランスの意味
同じシャフト、同じ重量のグリップを装着したアイアンセットにおいて、同じバランスにすることにより、振り心地を統一することができます。バランスの数値について、0.5~1ポイント程度の誤差はあまり気にする必要はありません。振り心地の目安として捉えておくと良いでしょう。。
バランスの動き
長さでバランス調整するとき、1インチ長くする事でアイアンの場合約6~6.5ポイントバランスの値は増えます。0.5インチ長くすると3ポイント程度増えます。
ウッド関係(長いクラブ)は1インチで5~5.5ポイント増加します。
重量でバランス調整するときは、ヘッド側に2gの鉛を追加すると約1ポイント増加し、グリップ側に4gの鉛を追加すると約1ポイント減少します。
バランスの適正
バランスの適正に関しては個人差があり、どの値が良いかは個人の判断になります。
一概には言えませんが、スイングテンポがゆっくりしている方やヘッドの重みを感じたい方は重めのバランスが適正で、スイングテンポが早い方やヘッドの重みを感じない方が良い方は軽めのバランスが適正です。
振動数
振動数(cpm)はシャフトの硬さを表す数値です。
グリップ側を固定し、ヘッド側におもりを付けた状態で振動させ、1分間に何回振動するかを測定した数値が振動数になります。
振動数の数値が大きいほど硬く、小さいほど柔らかいことを意味します。
フレックスと振動数の関係
シャフトの硬さを表すものとしてフレックスを挙げる方もおられるかと思います。
しかし、フレックスはメーカーやモデルによって基準が曖昧なので、硬さを表すものとしては正確な基準にはなりません。
同じフレックスでもメーカーやモデルによっては硬さがワンフレックス違う場合もあります。
Sだと思って買ったクラブがXのように硬かったり、Rのように柔らかく感じた方は多いと思います。
市販のシャフトで多くみられるフレックスに対するドライバーでの振動数の平均はRフレックスで245cpm前後、Sフレックスで255cpm前後、Xフレックスで265cpm前後が多く見られます。
セットでの振動数をフローさせる事はフレックスを揃えるより重要になります。
振動数の動き
振動数はメーカーやモデルによって異なる場合がございますが、ヘッド重量(バランス)や長さやホーゼル(ヘッドとシャフトを繋ぐ部分)の差込長や先端カット等によって変動します。ヘッド重量(バランス1ポイント)が2g重い場合、振動数は約1cpm小さく(柔らかく)なります。
長さ0.5インチ長くすると約3cpm小さく(柔らかく)なります。先端を0.5インチカットすると約6cpm大きく(硬く)なります。
振動数の適正
一概には言えませんが、ドライバーのヘッドスピードが40m/s前後の方やスイングテンポがゆっくりの方であれば245~255cpm前後が適正で、ヘッドスピードが45m/s前後の方やスイングテンポが普通の方は255~265cpm前後が適正で、ヘッドスピード50m/s前後の方やスイングテンポが早い方は265~275cpm前後が適正になります。
グリップ
グリップサイズ
グリップのサイズは下記のようになります。
メーカーやモデルによって若干異なる場合がございます。
分類 | グリップサイズ |
---|---|
レディースサイズ | 25mm前後 |
軽量サイズ | 26.5mm前後 |
スタンダードサイズ | 28mm前後 |
ミッドサイズ | 29.0~29.5mm前後 |
オーバーサイズ | 31mm前後 |
グリップ口径
シャフト径ごとに標準のグリップ口径(グリップの内径)がございます。
メーカーやモデルによって若干異なる場合がございます。
シャフト径 | 標準のグリップ口径 |
---|---|
0.58インチ | M58 |
0.60インチ | M60 |
0.62インチ | M62 |
グリップタイプ
グリップのタイプは主に以下の2種類がございます。
グリップタイプ | 説明 |
---|---|
ラバータイプ | 感触がソフトです。 メーカーやモデルによっては特殊素材が使用されたものや、特殊加工が施されたものもございます。 |
コードタイプ | グリップ内にコード(糸)が練りこまれており、雨の日でも滑りにくくしっかり握れます。メーカーやモデルによってコードの量や位置が異なります。 |
バックライン
グリップにはバックライン有りのタイプと無しのタイプがございます。
バックライン | 説明 |
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バックライン有り | グリップの内側に背びれのような膨らみがあり、握ったときにグリップがぶれにくいです。 バックラインに合わせて構えやすくなります。 |
バックライン無し | グリップがほぼ丸型になっております。 打ち分けるときに自由な角度から握れます。 |
リシャフトについて
リシャフトとは、シャフトを自分に合ったものに変更することです。自分に合ったシャフトが装着されたクラブを使用すれば、「スイングがしやすい」「ボールの初速が速くなる」「飛距離も伸び安定する」などのメリットがあります。
リシャフトはクラブの種類(ウッド系、アイアン系、パター)によって交換の工賃や工程が異なります。
クラブの種類
ウッド系
ウッド系は飛距離を出すためのクラブです。シャフトが長く、ヘッドは大きく設計されています。
クラブが長くなればなるほどクラブのスピードが上がって飛距離は出やすくなりますが、コントロールしにくくなり、芯で打つのが難しくなります。
アイアン系
アイアン系の用途は、80~200ヤードの距離で狙ったところへ打つことです。フェアウェイやラフ、バンカーなど、様々なシチュエーションで使用されます。ウッド系よりも短く、コントロールしやすいクラブです。
パター
パターは、グリーン上でボールを転がしてカップに入れるために使われます。基本的にグリーン以外で使われることはありません。ヘッドの形状によってピン型、L字型、T字型、マレット型、ネオマレット型の5種類があります。